選択式 闇題

小さな世界に取り残された
約束の地で君を想う
茨の檻に閉じこもった少女
私の命に、価値を与えてください
狂えたら、どんなに楽だろう
光と闇を隔てる鍵
剣を胸に、仮面を顔に、
孤独を泳ぐ鳥
僕だけ仲間はずれ
希望をひとかけら抱きしめて

夜に溶けて、見えなくて、
心から流れる血も紅なのか
打算と計算で出来た夜
それは罪の色?
華やかに舞う紅
涙は音も無く頬を伝う
血に塗れた十字架
涙も出ない程哀しくて、苦しくて
炎に照らされた貴方の横顔
涙はいらないから、ねえ笑ってよ

艶やかな黒に魅入られた
空を見たんだ。君がいると信じて
遥か向こう、日の光がある所。
金色の瞳に涙を浮かべた
闇の中で涙を拭いて
見放されたのは僕か、世界か
死す前に君に会いたい
Look At Me…!
君の為なら命だって惜しくない
風見鶏は孤独じゃない

全ての子供たちが眠る日
おとなたちのゆりかご
噂で貴方が幸せだと知りました
舞い落ちた黒い羽
暗闇の中に光を信じた
未来なんかいらない
選びたまえ、進むも戻るも君次第
その瞳で君は何をみるの?
幼さはもう、捨てた
飛ぶ鳥を捕まえた

罪と罰と、十字架
黒い空を、ただ見つめて
紅色の月
銀色の太陽
ひとりでなかないで
聖人君子にでも、なったつもり?
己の原罪を胸に抱えて生きろ
君が空に居るんなら。
せめてこの声が届けばいい
鳥かごのとり、僕だけの鳥

君はまるで人形のよう
剣を取った、終わらせるために
あした、君はいない
今日あえなくても、明日きっと、
信じて、ねぇ、なにも疑わないで
零れた涙は、魔法のしずく
貴方のために、私があるのです
優しい嘘と傷だらけの指先
壊して、全てやり直すために
離れた指先を眺めるしかできない

傷だらけの心を抱いて
鳥かごの君はいつでも綺麗で
涙に濡れた眼で、僕を見て
その切っ先は鋭く
まるで獣
たとえ世界が暗闇に染まっても、
鎖につないで、このココロを
かわいそうにと言って
去りゆく背中を目に焼き付けた
生きることは苦手

ほら、ご覧よ、この手は血塗れだ
朽ちた鳥かごに君がいた
舞い散る花びらが君の涙を隠した
眠る君を海に浮かべ
最後の一呼吸まで使い切れ
血で汚した大地に君がいる
力を得た代償は、
世界に絶望した魔女
一歩踏み出す蛮勇
雨粒に紛れた涙に気付いたとき、

無機質な眼差し
血みどろウエディング
貴方の願いは、私の「死」ですか?
その邂逅が君を狂わせた
寂しいと感じる心は猜疑を生む
あの暗闇に何を見るだろう
死別離婚
壊した玩具を土に還そう
僕らは違いすぎる
残酷なまでに、君は純粋で

夢見るのはやめた。
月が泣いた夜
君と僕、道は離れるばかり
壊れそうな笑顔で
優しい微笑みに涙を隠し
あとちょっとで手が届いた
永遠の時間を貴方に捧げます
崩れる世界を笑って見届けよう
世界の「許し」は君でした
海の底で朽ちた指輪

がらんどうな心を抱いて
この願いだけ、最後だから、
自由を右手に、代償を左手に
人間に絶望した魔法使い
人間であることをやめた猫
君をずっと、ずっと忘れないから
最後の時くらい、笑顔で
一粒だけの涙
果たせない約束
もう傷つけないで

幸せが当たり前になっていると気付いた
この手を血に染めても構わない。貴方の役に立つのなら
傷つくのが怖いから、僕は剣を取る
棘の無い薔薇は、薔薇と呼べますか
「明日がある」なんて、どうして言えるの?
幸せを知らない君に、せめて安らぎを
「何でも話す」ことと「嘘をつかない」ことは違う
罪が消えるというなら、十字架だって捨ててみせる
罪は消えない。ただ、上塗りされるだけ
傷は暖かい。生きてると感じられるから

無理矢理へし折ったらどうなるだろう?
子供たち、見てご覧、あの汚らしい空を
ヒビ入ったガラスハートなんて捨ててしまえ
真白な世界に、君だけが黒い色を持っていた
涙を流した人形と、冷めた瞳の少女
完璧な娘がほしくてロボットを造る
魔女の呪いは死しても解けることはない
足を止めるな、過去を見れば前に進めなくなる
血まみれになっても、生にかじりつく人の業
そんなにも憎むなら、どうして私を産んだのですか

原罪ゆえに、死ぬことすらも許されず
人間としての幸せを与えたかった王子
その涙が罪だというのなら、この心にある悲しみを君はなんと呼ぶのでしょう
全ての痛みを抱きしめたとき、初めて君の想いを知った
わたしの”罪”はなんですか
全ての罪は僕が背負うから
君の全てが欲しい
死の儀式
憎しみすら愛おしい
願いの対価は、その命

憎しみにもう涙さえ枯れ果てた
踊れ踊れ、壊れるまで
罪と解っているけれど
許されなくていい
愛してる、だから死んでおくれ
心の壊れた僕の人形
魂を捧げ、世界を呪う
死を望み、命を愛す
誰がそれを罪だと裁くのか
大人への階段を破壊